診断方法
I.主要臨床症状
- 近位関節(頸・肩・肘・股・膝関節)拘縮と遠位関節(手首、手足指関節)過伸展
- 知的障害を伴わない運動発達遅滞
- 筋緊張低下
- 筋力低下
- (必須)進行性
- (必須)2歳以下発症
II.重要な検査所見
- 筋病理にて結合織の増生、筋線維の大小不同が主体で、壊死再生所見を認めることもある。免疫組織化学染色でVI型コラーゲンの完全欠損または筋鞘膜特異的欠損を認める(筋病理レポート添付が望ましい)
- VI型コラーゲン遺伝子に変異を認める(レポート添付が望ましい)
III.その他の参考所見
- 脊柱可動域制限および脊柱側弯症
- 先天性股関節脱臼
- 皮膚の過伸展傾向
- 皮膚のケロイド形成、粗な小胞性角化症、紙やすり様丘疹
- 顔面筋罹患
- 呼吸障害
必須項目 I. かつ II.-1. または II.-2. を満たす時、本症と診断する。
当該事業における対象基準
運動障害、知的障害、意識障害、自閉傾向、行動障害(自傷行為又は多動)、けいれん発作、皮膚所見(疾病に特徴的で、治療を要するものをいう。)、呼吸異常、体温調節異常、温痛覚低下、骨折又は脱臼のうち一つ以上の症状が続く場合
- 版
- :バージョン1.1
- 更新日
- :2020年6月3日
- 文責
- :日本小児神経学会