診断方法
I.主要臨床症状(多くは乳幼児期に出現)
- 大頭症
- 精神運動発達遅滞、退行
- 痙性
- 小脳失調
II.重要な検査所見
頭部MRI:白質のびまん性の異常信号、小脳白質の腫脹、側頭葉前部、前頭頭頂部優位の皮質下嚢胞の存在
遺伝子解析:MLC1(22q13.33に存在);MLC1
HEPACAM (11q24に存在);MLC2A
III.その他の所見
けいれん
I.1.とII.一つ以上を満たす場合、本症と診断する
軽症型(MLC2B);HEPACAM異常では、優勢遺伝形式をとるものが存在し、その場合の臨床症状は、大頭症、てんかんである。独歩獲得は可能で、運動発達は概ね良好である。知的障害や自閉症を伴う例がある。退行はない。
当該事業における対象基準
運動障害、知的障害、意識障害、自閉傾向、行動障害(自傷行為又は多動)、けいれん発作、皮膚所見(疾病に特徴的で、治療を要するものをいう。)、呼吸異常、体温調節異常、温痛覚低下、骨折又は脱臼のうち一つ以上の症状が続く場合
- 版
- :バージョン1.0
- 更新日
- :2014年10月6日
- 文責
- :日本小児神経学会