診断方法
(1)下記の症状から高チロシン血症を疑う
- 高チロシン血症1型
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- 急性型:
- 重度の肝不全、嘔吐、出血、敗血症、低血糖、尿細管障害
- 慢性型:
- 肝腫大、肝硬変、成長障害、くる病、血腫、尿細管障害、神経障害
- 高チロシン血症2型
- 1型、3型と比較して血中チロシン値が高いのが特徴である。1型でみられるような肝・腎障害は認められない。皮膚においては過剰角化、びらんが手掌・足底に好発する。また角膜でも、びらん・潰瘍が生じる。
- 高チロシン血症3型
- 1型、2型と比較して軽症で、無症状の例も存在する。臓器障害は出現しない。
(2)診断のための検査
- ① タンデムマス検査
- スクリーニング検査として行われているが、診断や経過観察にも有用である。
- 高チロシン血症1型:
- チロシン > 200 nmol/mL、血中サクシニルアセトン >10 nmol/mL
- 高チロシン血症2型:
- チロシン > 1,000 nmol/mL程度になることが多い
- 高チロシン血症3型:
- チロシン > 500 nmol/mL程度になることが多い
- ② 血中アミノ酸分析(HPLC法)
- 診断に必須である。
- 高チロシン血症1型:
- チロシン > 200 nmol/mL、血中サクシニルアセトン >10 nmol/mL
- 高チロシン血症2型:
- チロシン > 1,000 nmol/mL程度になることが多い
- 高チロシン血症3型:
- チロシン > 500 nmol/mL程度になることが多い
- ③ 尿中アミノ酸分析
- 尿中へのチロシン排泄の増加を認める
- ④ 尿有機酸分析
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- 高チロシン血症1型:
- 診断に必須である。尿中サクシニルアセトンの上昇を認める
- 高チロシン血症2型:
- 4-ヒドロキシフェニルピルビン酸、4-ヒドロキシフェニル乳酸、4-ヒドロキシフェニル酢酸が大量に見出される。
- 高チロシン血症3型:
- 4-ヒドロキシフェニルピルビン酸、4-ヒドロキシフェニル乳酸、4-ヒドロキシフェニル酢酸が大量に検出される。
- ⑤ 酵素活性測定
- 各疾患の酵素活性を測定する。
- ⑥ 遺伝子解析
- 各疾患の原因遺伝子変異を確認する。
(3)確定診断
上記の臨床症状を認め、診断の根拠となるアミノ酸分析、尿有機酸分析で特異的所見を認めるものとする。2型、3型の鑑別では酵素活性の測定、または遺伝子解析が必要となることもある。
当該事業における対象基準
疾患名に該当する場合
- 版
- :バージョン1.1
- 更新日
- :2026年6月23日
- 文責
- :日本先天代謝異常学会
