診断方法
A. 臨床所見
- 頻脈、体重減少、手指振戦、発汗増加等の甲状腺中毒症所見
- びまん性甲状腺腫大
- 眼球突出または特有の眼症状
B. 検査所見
- 遊離T4、遊離T3のいずれか一方または両方高値
- TSH低値(0.1μU/ml以下)
診断
Aの1つ以上に加えてBのすべてを有し、バセドウ病を除外したもの。
附記
- コレステロール低値を示すことが多い。
- 遊離T4正常で遊離T3のみが高値の場合が稀にある。
- 小児では学力低下、身長促進、落ち着きの無さ等を認める。
バセドウ病を除く甲状腺機能亢進症の原因
- 新生児期に発症する母親からの移行抗体による一過性新生児バセドウ病
- 非自己免疫性甲状腺機能亢進症を示す機能獲得型甲状腺刺激ホルモン(TSH)受容体異常症
- 成人に多く年長児でも発症の可能性のある無痛性甲状腺炎や亜急性甲状腺炎などがある。
当該事業における対象基準
治療で補充療法、機能抑制療法その他薬物療法のいずれか1つ以上を行っている場合
- 版
- :バージョン1.0
- 更新日
- :2014年10月6日
- 文責
- :日本小児内分泌学会