概要・定義
ヒアリン様物質が皮膚や粘膜に沈着する。特徴的所見として、眼瞼縁に小丘疹が真珠の首かざり状に一列に並ぶ。肘などに疣贅状の結節や丘疹、口腔内に白色結節を形成する。声門に結節ができると嗄声となる。常染色体劣性遺伝形式をとり、extracellular matrix protein 1(ECM1)遺伝子の変異が報告されている。
疫学
発症頻度は不明。まれな疾患である。
病因
不明である。
症状
以下のような特徴的な皮膚症状を認める。
1)眼瞼縁に小丘疹が、真珠の首かざり状に一列に並ぶ
2)肘などに疣贅状の結節や丘疹を認める
3)口腔内に特徴的な白色結節を認める
4)乳児期から嗄声がある。
5)頭部CTで、側頭葉や視床下部に石灰化を認める。
診断
『診断の手引き』参照
治療
対症療法を行う。
予後
生命予後は比較良好である。
成人期以降
小児期の症状が継続する。
参考文献
- 版
- :バージョン2.0
- 更新日
- :2015年5月25日
- 文責
- :日本先天代謝異常学会