概要・定義
ペルオキシソーム病は、ペルオキシソームに局在する酵素タンパクの単独欠損症と、これらの酵素タンパクや膜タンパクをペルオキシソームに局在させるのに必要なPEX遺伝子の異常(ペルオキシソーム形成異常症)の2つに大別される。疾患によって症状は様々である。代表的な疾患として、先天性代謝異常に属する疾患の一覧にある103〜105の疾患が挙げられる。しかし、それら以外にも非常に稀ではあるが、様々なペルオキシソーム病が存在する。
疫学
先天性代謝異常に属する疾患の一覧にある103〜105の疾患以外のものは稀である。
症状
症状は一定しない。特有の顔貌、筋力低下、哺乳不良、発達の遅れ、けいれん、肝腫大などが共通してみられるが、軽症例や非典型例の存在も知られている。
診断
『診断の手引き』参照
治療
異常をきたすペルオキシソーム酵素の種類によって異なる。
予後
予後は一定しない。
参考文献
- 版
- :バージョン2.0
- 更新日
- :2015年5月25日
- 文責
- :日本先天代謝異常学会