概要・定義
ペプチドの加水分解において、C末端にプロリン、またはヒドロキシプロリンを有するジペプチド、オリゴペプチドを加水分解するプロリダーゼの欠損によって発症する。
疫学
常染色体劣性の遺伝性疾患であり、わが国における頻度は約100~200万人に1人と考えられている。
症状
臨床症状として、グリシルプロリンをはじめとするイミドペプチド尿と、潰瘍を中心とした皮膚病変、精神発達遅滞などを呈する。
診断
『診断の手引き』参照
成人期以降
皮膚病変、精神発達遅滞などへの対応を生涯続ける必要がある。
参考文献
1.プロリダーゼ欠損症 田上昭人 先天代謝異常症候群 別冊日本臨床 新領域別症候群19 (第2版) 189-192日本臨床社 (2012)
- 版
- :バージョン2.0
- 更新日
- :2015年5月25日
- 文責
- :日本先天代謝異常学会