診断方法
主症候
- 近位肢節により強い四肢短縮型の著しい低身長
- 特徴的な顔貌(頭蓋が相対的に大きい、前額部の突出、鼻根部の陥凹、顔面正中部の低形成、下顎が相対的に突出)
- 三尖手
検査所見
単純X線検査により確定診断する
- 四肢(正面) 管状骨は太く短い、長管骨の骨幹端は幅が広く不整で盃状変形(カッピング)、大腿骨頸部の短縮、大腿骨近位部の帯状透亮像、大腿骨遠位骨端は特徴的な逆V字型、腓骨が脛骨より長い
- 脊椎(正面、側面) 腰椎椎弓根間距離の狭小化(L4/L1比の低下)(乳児期には目立たない)、腰椎椎体後方の陥凹
- 骨盤 (正面) 坐骨切痕の狭小化、腸骨翼は低形成で方形あるいは円形、臼蓋は水平、小骨盤腔はシャンパングラス様
- 頭部(正面、側面) 頭蓋底の短縮
- 手(正面) 三尖手、管状骨は太く短い
当該事業における対象基準
次のいずれかに該当する場合
ア 治療で補充療法、機能抑制療法、その他の薬物療法を行っている場合。ただし、成長ホルモン治療を行う場合には、当該事業が定める基準を満たすものに限る。
イ 外科的治療を行う場合
ウ 脊柱変形に対する治療が必要な場合
エ 治療で呼吸管理(人工呼吸器、気管切開術後、経鼻エアウェイ等の処置を必要とするものをいう。)又は酸素療法を行う場合
- 版
- :バージョン1.0
- 更新日
- :2014年10月6日
- 文責
- :日本小児内分泌学会