診断方法
主病変
- 光線過敏症状(年齢に比して著明な露光部に限局した特徴的な色素斑、皮膚萎縮、毛細血管拡張など)
- 生後早期の日光曝露後の高度の日焼け
- 露光部の皮膚がん(基底細胞癌、有棘細胞癌、悪性黒色腫など)
皮膚外病変、検査所見
- 精神運動発達遅延
- 感音性難聴
- 末梢神経障害(深部腱反射の低下、末梢神経伝導速度での軸索障害)
- 患者細胞での紫外線照射後のDNA損傷の修復能の低下
- 患者細胞での紫外線致死高感受性、または、カフェイン存在下での感受性増強
- 聴性脳幹反応での I・II 波の異常
診断基準:下記の条件①②のどちらかを満たすこと
主症状1-3のいずれかを伴うときに、
- ①
- 遺伝子診断(保険収載)にて病的変異が検出される
- ②
- 遺伝子診断で未確定または未施行であれば、5-9 のいずれかを満たす場合。
参考文献
- 「難病情報センターHP」色素性乾皮症(http://www.nanbyou.or.jp/entry/217)
- 「皮膚疾患遺伝子診断ガイドライン(第1版)」日皮会誌 122:561-573,2012. 澤村大輔他
当該事業における対象基準
疾患名に該当する場合
- 版
- :バージョン1.1
- 更新日
- :2015年6月11日
- 文責
- :日本小児皮膚科学会