診断方法
以下の 1 の他に、2 の 1項目、および 3を満たし、下記の疾患が除外できれば確診できる。
- 持続性または反復性の粘血・血便、あるいはその既往がある。
-
a) 内視鏡検査:
- 粘膜はびまん性に侵され、血管透見像は消失し、粗造または細顆粒状を呈する。易出血性で、粘液膿性の分泌物が付着している。
- 多発性びらん、潰瘍あるいは偽ポリポーシスを認める。
b)注腸検査:- 粗造または細顆粒状の粘膜表面のびまん性変化、
- 多発性びらん、潰瘍、
- 偽ポリポーシス、ハウストラの消失や腸管の狭小や短縮が認められる。
- 生検組織学的検査:活動期では粘膜全層にびまん性炎症性細胞浸潤、陰窩膿瘍、高度な胚細胞減少が認められる。いずれも非特異的所見であり、総合的に判断する。
除外診断:細菌性赤痢、アメーバ性大腸炎、サルモネラ腸炎、キャンピロバクタ—腸炎などの感染性腸炎。
参考文献
厚生労働科学研究費補助金難治性疾患克服研究事業「難治性炎症性腸管障害に対する調査研究」(班)(渡辺班平成24年度分担研究報告書平成25年作成)
当該事業における対象基準
疾病による症状がある場合又は治療を要する場合
- 版
- :バージョン1.1
- 更新日
- :2015年6月1日
- 文責
- :日本小児外科学会/日本小児栄養消化器肝臓学会