診断方法
I.主要臨床症状
- 2歳以前に発症する精神運動機能の退行
- 痙性
- 小脳失調
- ジストニア
- 視神経萎縮
II.重要な検査所見
- 頭部MRIにて小脳萎縮と、T2強調ないしFLAIR画像における小脳皮質の高信号域
- 頭部MRI T2強調画像における淡蒼球ないし黒質の低信号域
- 脳波における広汎性の高振幅速波群発
- 針筋電図における神経原性変化
- 皮膚または腓腹神経生検におけるaxonal spheroid
- 遺伝子解析(PLA2G6、国内で恒常的に検査が行われているわけではない)
I.の三つ以上と、II.の 6 を満たすとき、II. の 6 を行えない場合には、I. の三つ以上と II. の 6 以外の項目の二つ以上を満たす時、本症と診断する。
当該事業における対象基準
運動障害、知的障害、意識障害、自閉傾向、行動障害(自傷行為又は多動)、けいれん発作、皮膚所見(疾病に特徴的で、治療を要するものをいう。)、呼吸異常、体温調節異常、温痛覚低下、骨折又は脱臼のうち一つ以上の症状が続く場合
- 版
- :バージョン1.0
- 更新日
- :2014年10月6日
- 文責
- :日本小児神経学会