診断方法
I.主要徴候
- 全身性ジストニー、時に局所性ジストニー
II.重要な検査所見
- DYTシリーズの病因遺伝子の異常
(国内で恒常的に検査が行われているわけではない)
III. その他の徴候
- 小児期~若年成人期発症
- 知能は正常で、ジストニー以外の神経症状を認めない(ただし、ミオクローヌス・パーキンソニズムなどの運動異常症を伴うことがある)
- 頭部MRI正常
IV. ジストニーをきたす脳の器質的病変や薬剤などの原因が否定され、かつ神経変性疾患ならびに代謝異常症が除外されること
Ⅰ.とⅡ.を満たす場合、または、Ⅰ.とⅢ.の二つ以上とⅣ.を満たす場合、本症と診断する
当該事業における対象基準
運動障害、知的障害、意識障害、自閉傾向、行動障害(自傷行為又は多動)、けいれん発作、皮膚所見(疾病に特徴的で、治療を要するものをいう。)、呼吸異常、体温調節異常、温痛覚低下、骨折又は脱臼のうち一つ以上の症状が続く場合
- 版
- :バージョン1.1
- 更新日
- :2015年3月31日
- 文責
- :日本小児神経学会