診断方法
I.主要臨床症状
- von Hippel-Lindau病の家族歴
- 中枢神経系(小脳、脊髄、脳幹)の血管芽腫
- 網膜血管腫
- 腎細胞ガン
- 腎嚢胞(多発性)
- 褐色細胞腫
- 精巣上体嚢胞
- 膵嚢胞(多発性)
- 膵ラ氏島腫瘍
- 内リンパ管腺腫(側頭骨内)
II.重要な検査所見
- VHL遺伝子変異(未発症患者を含め確定診断に有用)
- 高血圧
- 多血症(ヘモグロビン(Hb)値 16.0 g/dl以上)
I. の1.があり、2.~8.のいずれかを伴う場合、本症と診断する。
I. の1.がない場合、I. の2.または3.が2つ以上ある時、あるいは2.または3.に4.~10.のいずれかを伴う時、本症と診断する。
当該事業における対象基準
運動障害、知的障害、意識障害、自閉傾向、行動障害(自傷行為又は多動)、けいれん発作、皮膚所見(疾病に特徴的で、治療を要するものをいう。)、呼吸異常、体温調節異常、温痛覚低下、骨折又は脱臼のうち一つ以上の症状が続く場合
- 版
- :バージョン1.0
- 更新日
- :2014年10月6日
- 文責
- :日本小児神経学会