診断方法
I.主要臨床症状
- 基底細胞癌(2つ以上、または20歳未満)
- 角化嚢胞性歯原性腫瘍(組織学的に証明)
- 手掌または足底小陥凹(3つ以上)
- 大脳鎌石灰化
- 肋骨奇形(二分肋骨、癒合肋骨、著明な扁平肋骨)
- 家族歴(1親等以内)
Ⅱ. 副臨床症状
- 大頭症(身長補正したもの)
- 先天奇形:口蓋裂あるいは口唇裂、前額 突出、粗野顔貌、中等度から重度の眼間乖離
- その他の骨奇形:スプレンゲル変形、胸郭変形、著明な合指症
- 放射線学的異常:トルコ鞍の骨性架橋、椎骨奇形(片椎体、癒合/延長椎体)、手足のモデリング変形、手足の火焔様透過像、
- 卵巣線維腫
- 髄芽腫
III.遺伝学的検査
PTCH1、PTCH2、SMO、SUFU遺伝子変異を同定する。
Iの2つ、Iの1つとIIの2つ、またはⅢを満たす時、本症と診断する。
当該事業における対象基準
運動障害、知的障害、意識障害、自閉傾向、行動障害(自傷行為又は多動)、けいれん発作、皮膚所見(疾病に特徴的で、治療を要するものをいう。)、呼吸異常、体温調節異常、温痛覚低下、骨折又は脱臼のうち一つ以上の症状が続く場合
- 版
- :バージョン1.1
- 更新日
- :2021年7月1日
- 文責
- :日本小児神経学会