診断方法
主症状
点状出血、紫斑、鼻出血、歯肉出血、過多月経などの重篤な皮膚粘膜出血。筋肉、関節内出血は認めない。
分類
量的異常と質的異常に分類される。量的異常にはGPIIb/IIIa発現量が正常の5%以下に著減するI型と、10-20%存在するII型がある。質的異常は50%以上の発現があるが受容体機能異常を有する変異型。
検査所見
血球算定:正常。出血時間:延長。
血餅収縮:低下(I型)、低下 ∼ 正常(II型、変異型)。
血小板凝集能:ADP、コラーゲン、エピネフリン、アラキドン酸などの生理的血小板凝集惹起薬による凝集は欠如(I型)~低下(II型、変異型)。リストセチン凝集は正常。
特殊検査
フローサイトメトリー:GPIIb/IIIa複合体低下(II型、変異型)~欠損(I型)。遺伝子検査:GPIIbあるいはGPIIIa遺伝子のホモ接合性あるいは複合ヘテロ接合性変異。
当該事業における対象基準
治療で血小板輸血、補充療法、再発予防法、造血幹細胞移植、腹膜透析又は血液透析のうち、一つ以上を継続的に実施する(断続的な場合も含めておおむね6か月以上)場合
- 版
- :バージョン1.0
- 更新日
- :2014年10月6日
- 文責
- :日本小児血液・がん学会