診断方法
二次性免疫性血小板減少性紫斑病:血小板減少をきたしうる免疫学的原因疾患を特定できる場合で、診断確定は原因疾患の特徴的所見による。代表的な原因疾患は下記の通りであり、診断方法は該当する小児慢性特定疾患の疾患概要を参照すること。
- SLEおよびその類縁疾患(6膠原病:大分類1)
- 抗リン脂質抗体症候群(10免疫疾患:大分類4)
- Evans症候群(9血液疾患:大分類6)
- リンパ増殖性疾患(10免疫疾患:大分類4)
- 骨髄移植後合併症
- 感染症(ヘリコバクターピロリ菌やHIVなど)
- 新生児同種免疫性血小板減少症: 母子間におけるHLAあるいは血液型不適合により産生された母親の抗血小板抗体が経胎盤的に胎児に移行することで生じる一過性の血小板減少症。
- ITPの母体からの出生児:ITPに罹患した母親の抗血小板自己抗体が経胎盤的に新生児に移行し、新生児が一過性の血小板減少症。
- へパリン起因性血小板減少症:ヘパリンの血小板凝集作用、あるいはヘパリン依存性抗体による血小板活性化による血小板減少症。
- 血栓性血小板減少性紫斑病(9血液疾患:大分類14)
- 溶血性尿毒症症候群(9血液疾患:大分類9)
- 先天性血小板減少症(9血液疾患:大分類21)
- カサバッハ・メリット症候群(9血液疾患:大分類19)
当該事業における対象基準
治療で補充療法、G-CSF療法、除鉄剤の投与、抗凝固療法、ステロイド薬の投与、免疫抑制薬の投与、抗腫瘍薬の投与、再発予防法、造血幹細胞移植、腹膜透析又は血液透析のうち、一つ以上を継続的に実施する(断続的な場合も含めておおむね6か月以上)場合
- 版
- :バージョン1.0
- 更新日
- :2014年10月6日
- 文責
- :日本小児血液・がん学会