診断方法
- 新生児期または乳児期早期に、成長障害、筋緊張低下、発達遅延、痙攣、傾眠、肝腫大などを呈して発症する。
- 肝障害、尿細管性アシドーシス、心筋症などの多臓器障害が進行する。
- 急性増悪時の検査:低血糖、代謝性アシドーシス、血中乳酸・ピルビン酸上昇、血中アラニン上昇、肝機能障害、血液凝固異常、コレステロール上昇、中性脂肪上昇
- 酵素診断:生検肝を用い、細胞質とミトコンドリア分画に分離の上で測定する。(注1)
- 遺伝子診断:ミトコンドリアPEPCKは14番染色体(14q11.2)に位置するPCK2遺伝子、細胞質PEPCKは20番染色体(20q13.31)に位置するPCK1遺伝子を解析する。(注2)
上記のような症状、所見がみられ、他の原因疾患が特定されていない場合には、下記の検査を行う。
- 注1:
- 白血球や線維芽細胞を用いても、ミトコンドリアPEPCKのみの活性測定は可能である。
- 注2:
- 患者においては、PEPCK遺伝子変異はいまだ同定されていない。
当該事業における対象基準
疾患名に該当する場合
- 版
- :バージョン1.0
- 更新日
- :2014年10月6日
- 文責
- :日本先天代謝異常学会