診断方法
A. 症候
- 体重減少
- 皮疹、または口内炎/舌炎
- 悪心・嘔気・嘔吐
- 腹痛
- 全身倦怠
- 口渇
- 食欲不振
- 腹部腫瘤
のうちいくつか
B. 検査所見
- グルカゴン過剰分泌とそれに伴う
① 低アミノ酸血症、② 正色素貧血、③ 糖尿病/耐糖能低下 - 画像診断で膵腫瘍性病変
- 腫瘍によるグルカゴン産生
- 確診
- A 及び B の1. 2. 3. をみたすもの
- 疑診
- A 及び B の1. 2. をみたすもの
症候を伴わないグルカゴン産生腫瘍の診断は B の 3. のみでよい
参考
- 血漿グルカゴン測定と血中アミノ酸濃度測定が有用である。
- グルカゴノーマ症例のグルカゴン血中濃度は500 pg/mL を超えることが多い。
- 原発腫瘍は膵に局在することが多い。
- 局在診断のため、US、CT、MRI、EUS 検査が有用である。
参考文献
- 膵・消化管神経内分泌腫瘍(NET) 診療ガイドライン 膵・消化管神経内分泌腫瘍(NET)診療ガイドライン作成委員会
- 島津智子、塚田俊彦:グルカゴノーマ.日本臨床 69 suppl 2:593―596, 2011
当該事業における対象基準
治療で補充療法、機能抑制療法その他薬物療法のいずれか1つ以上を行っている場合
- 版
- :バージョン1.0
- 更新日
- :2014年10月6日
- 文責
- :日本小児内分泌学会