診断方法
【臨床所見】
特に認めない。進行性に脚ブロックから、房室ブロック、完全房室ブロックへと進行する、進行性房室伝導障害を認める例も報告されている。
【心電図】
1. 左脚ブロック
左脚の障害により、左室に向う興奮が伝導されない状態。
V1誘導でQSパターンを呈し、V6誘導でq波を認めず、幅の広いR波を認める。
2. 右脚ブロック
右脚の刺激伝導系が障害された状態で、His束より伝えられた刺激は、左脚のみに伝導する。12誘導心電図上、V1誘導ないしV2誘導でrSR'パターンを呈し、またI誘導とV6誘導で幅広いS波が認める。
【診断】
心電図
当該事業における対象基準
治療中又は次の①から⑨のいずれかが認められる場合
①肺高血圧症(収縮期血圧40mmHg以上)
②肺動脈狭窄症(右室-肺動脈圧較差20mmHg以上)
③2度以上の房室弁逆流
④2度以上の半月弁逆流
⑤圧較差20mmHg以上の大動脈狭窄
⑥心室性期外収縮、上室性頻拍、心室性頻拍、心房粗細動又は高度房室ブロック
⑦左室駆出率あるいは体心室駆出率0.6以下
⑧心胸郭比 60%以上
⑨圧較差20mmHg以上の大動脈再狭窄
- 版
- :バージョン1.0
- 更新日
- :2014年10月6日
- 文責
- :日本小児循環器学会