診断方法
症状
小児では側脳室に発生しやすく、水頭症を呈するほど大きくなれば頭蓋内圧亢進症状を呈するが、小さければ無症状のこともある。側脳室以外の脳室に発生すれば、周囲の脳圧迫による症状を出すことがある。
検査
- 画像検査では、脳室内に発生して増大する腫瘍で分葉状の場合がある。著明な増強効果を呈し、石灰化を伴いやすい。
- 病理組織学的検査では、脈絡叢の構造に類似した形態を持つ場合は脈絡叢乳頭腫と診断する。核分裂活性の亢進した例では異型脈絡叢乳頭腫とよび、明らかな退形成所見を持つ場合は脈絡叢癌と診断する。
診断
原則として、病理組織学的検査により診断する。生検が困難などの理由で行わない場合、症状と画像検査から診断する場合がある。
当該事業における対象基準
頭蓋内及び脊柱管内が原発であり、脳(脊髄)腫瘍であることを確認した場合。病理診断が困難である場合であっても対象とする。治療終了後から5年を経過した場合は対象としないが、再発等が認められた場合は、再度対象とする。
- 版
- :バージョン1.0
- 更新日
- :2014年10月6日
- 文責
- :日本小児血液・がん学会、日本小児神経外科学会