概念•定義
副甲状腺の発生がない場合を意味するが、正常でも副甲状腺は小さく、画像で指摘しがたく、欠損していると確実に画像診断できない。血中の副甲状腺ホルモンが測定感度以下になり、生後早期より著しい低カルシウム血症を伴う。甲状腺全摘出術時に副甲状腺を残存させなければ、副甲状腺欠損の状態となるが、通常は、副甲状腺の一部を異所性に移植する。
疫学
明確なデータはないが著しく稀であると考えられる
病因
副甲状腺の発生に関与するGCMBの変異やTBX1領域の欠失により引き起こされると考えられている。
症状
低カルシウム血症、高リン血症、PTH感度以下、テタニー、痙攣など
治療
活性型ビタミンDの投与により、正常血清カルシウム値を維持する
- 版
- :バージョン1.0
- 更新日
- :2014年10月1日
- 文責
- :日本小児内分泌学会