70から90までに掲げるもののほか、中枢神経系腫瘍

頭蓋内あるいは脊柱管内に発生した腫瘍性病変は、原発性、転移性に関わらず、また悪性度に関わらず中枢神経系腫瘍とする。

70から91に揚げた腫瘍以外の発生頻度や年齢分布は、発生頻度が非常に少ないため不明である。

脳や脊髄の局所の障害による神経症状と、頭蓋内腫瘍では腫瘍の増大や合併する水頭症による頭蓋内圧亢進の症状とがある。

良性もしくは悪性など腫瘍としての診断は可能であっても、病理組織学的にみて腫瘍細胞やその細胞集団の形態上の特徴がなく、腫瘍細胞が由来する細胞の性質を免疫染色などの検査でも特徴が得られない場合、確定診断ができない。生検や摘出ができない場合は症状や神経学的所見、および画像所見から診断することがある。

発生部位や組織学的な悪性度から、年齢を考慮して治療方針を決定する。

年齢、発生部位、組織学的な悪性度によるが、個々の症例によって大きく異なる。