診断の手引き

  1. 骨系統疾患
  2. 大分類: 骨系統疾患
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骨硬化性疾患

のうかいこつしょう

Pycnodysostosis

告示

番号:4

疾病名:骨硬化性疾患

診断基準

A 症状

・-2SD以下の低身長
・大泉門の開大
・顔貌異常
・歯牙形成不全
・病的骨折または偽関節
・骨髄炎


B 検査所見

X線所見としては全身性、びまん性の骨硬化像を呈し、下記のような所見を伴いやすい。

・頭蓋底や眼窩縁の骨硬化像
・泉門の拡大やWorm骨
・脊椎分離症
・末節骨の骨融解像
・鎖骨遠位の低形成


C 遺伝学的検査等

・カテプシンK(CTSK)遺伝子の異常


D 鑑別診断

・大理石骨病
・鎖骨頭蓋異形成症


E-1 確実例

Aのうち2項目以上、Bのうち3項目以上を満たすもの
Aのうち1項目以上、Bのうち1項目以上を満たし、Cを満たすもの


E-2 疑い例

Aのうち2項目以上、Bのうち2項目以上を満たすもの

参考文献

  • 1. 西村玄. 骨系統疾患X線アトラス(医学書院)第4章 硬化性骨異形成症 149-176, 1993
  • 2. 中瀬尚長. 濃化異骨症. 骨系統疾患マニュアル(南江堂)日本整形外科学会小児整形外科委員会編集 94-95, 2007

当該事業における対象基準

脳神経障害、骨髄炎、骨折の症状が続く場合、もしくは治療が必要な場合
:バージョン1.0
更新日
:2018年1月31日