診断の手引き

  1. 骨系統疾患
  2. 大分類: 骨系統疾患
3

軟骨低形成症

なんこつていけいせいしょう

Hypochondroplasia

告示

番号:13

疾病名:軟骨低形成症

診断方法

主症候

  1. 近位肢節により強い四肢短縮型の低身長

検査所見

単純X線検査により確定診断する

  1. 四肢(正面)
  2. 管状骨は短い1、長管骨の骨幹端は軽度の不整1、大腿骨頸部の短縮1、腓骨遠位端が長い2、尺骨遠位端が短い2、尺骨茎状突起が長い
  3. 脊椎(正面、側面)
  4. 腰椎椎弓根間距離の狭小化(L4/L1比の低下)(乳児期には目立たない)1、椎弓根前後径の短縮2、腰椎椎体後方の陥凹
  5. 骨盤 (正面)
  6. 腸骨翼は軽度の低形成
  7. 手(正面)
  8. 管状骨は軽度から中等度の短縮
  9. 手(正面)
  10. 三尖手、管状骨は太く短い
 

1 頻度の高い所見
2 頻度の高くない所見

当該事業における対象基準

次のいずれかに該当する場合

ア 治療で補充療法、機能抑制療法、その他の薬物療法を行っている場合。

イ 外科的治療を行う場合

ウ 脊柱変形に対する治療が必要な場合

エ 治療で呼吸管理(人工呼吸器、気管切開術後、経鼻エアウェイ等の処置を必要とするものをいう。)又は酸素療法を行う場合

:バージョン1.0
更新日
:2014年10月6日
文責
:日本小児内分泌学会