診断の手引き

  1. 皮膚疾患群
  2. 大分類: 膿疱性乾癬(汎発型)
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膿疱性乾癬(汎発型)

のうほうせいかんせん(はんぱつがた)

pustular psoriasis

告示

番号:12

疾病名:膿疱性乾癬(汎発型)

診断方法

主要項目

発熱あるいは全身倦怠感等の全身症状を伴う。
全身または広範囲の潮紅皮膚面に無菌性膿疱が多発し、ときに融合し膿海を形成する。
病理組織学的にKogoj海綿状膿疱を特徴とする好中球性角層下膿疱を証明する。
以上の臨床的、組織学的所見を繰り返し生じること。ただし、初発の場合には臨床経過から後述の疾患を除外できること。

経過中に以上の4項目を満たす場合を膿疱性乾癬と診断する。

除外診断

  1. すでに尋常性乾癬と診断されている患者。
  2. Circinate annular formの取り扱いについて: 膿疱性乾癬に分類されるが、通常全身症状は軽度なので対象外とするが、明らかに汎発性膿疱性乾癬に移行した症例は、本症に含む。
  3. 角層下膿疱症、膿疱性薬疹(acute generalized exanthemaous pustulosisを含む)と診断された症例は除く。

当該事業における対象基準

治療が必要な場合。ただし、軽症型又は一過性の場合は対象とならない

:バージョン1.0
更新日
:2014年10月6日
文責
:日本小児皮膚科学会