診断方法
A. 主要臨床症状
- ① 先天性魚鱗癬:乳児期より発症する。
- ② 毛髪異常:頭髪はまばらで短く、もろい。体毛も異常である。
- ③ アトピー体質
- ※ 診断の参考になる症状
- ④ 発育不良、一部で精神発達遅滞
- ⑤ 易感染性
- ⑥ 体温調節不良
B. 診断の参考になる重要検査所見
(出生直後は明らかでないことも多い)
- 光顕で陥入性裂毛症(bamboo hair)がみられる。
- 好酸球増多、血清IgEの上昇。
C. 遺伝子診断
上皮系細胞に発現するセリンプロテアーゼインヒビターをコードするLEKTI 遺伝子変異を同定できる。常染色体劣性遺伝形式をとる。
C.をみたせば確定診断できるが、A. 主要臨床症状の3つのすべてを満たせば、C.を実施しなくても確定診断できる。
当該事業における対象基準
感染の治療で抗菌薬、抗ウイルス薬、抗真菌薬等の投与が必要となる場合
- 版
- :バージョン1.0
- 更新日
- :2014年10月6日
- 文責
- :日本小児皮膚科学会