診断に有用な検査
1.止血スクリーニング検査:
出血時間延長、血小板数正常(タイプ2Bでは延長することあり)、PT正常、APTT延長
2.確定診断のための検査:
第VIII因子活性低下、VWF抗原量(VWF:Ag)低下、リストセチン?コファクター活性(VWF:RCo)低下
3.病型診断のための検査:
リストセチン惹起血小板凝集能検査(RIPA)、VWFマルチマー解析、第VIII因子結合能アッセイ、コラーゲン結合能(VWF:CB)
- タイプ1:
- VWF:AgまたはVWF:RCoが30%以下
(30%未満で確定診断。30?50%の場合には家族歴や出血症状を参考にする) - タイプ2:
-
- 2A: RIPA低下、高分子マルチマー欠損
- 2B: RIPA亢進
- 2M: RIPA低下またはVWF:CB低下、高分子マルチマー正常
- 2N: 第VIII因子結合能低下
- タイプ3:
- VWF:AgとVWF:RCoともに測定感度以下
4.鑑別のための検査:
血液型O型ではVWF:AgおよびVWF:RCoが軽度?中等度低下するのでタイプ1と鑑別を要する。
当該事業における対象基準
疾患名に該当する場合
- 版
- :バージョン1.0
- 更新日
- :2014年10月6日
- 文責
- :日本小児血液・がん学会