診断方法
Ⅰ.主症状
無フィブリノゲン血症は,稀であり,新生児期の臍帯出血が初発症状である。一般には鼻出血,月経過多,消化管出血,関節出血などの症状を呈するが,頭蓋内出血による死亡例もある。女性では,妊娠初期の流産を呈することも多い。異常フィブリノゲン血症における症状は,一般に軽度であり,半数は無症状,1/4は出血症状または血栓症状がある。創傷治癒遅延を呈する場合もある。フィブリノゲン低下症は無症状であることも多い。
II. 検査所見
- プロトロンビン時間延長,活性化部分トロンボプラスチン時間延長
- フィブリノゲン活性(FIc)低下及び抗原(FIag)測定
- 無フィブリノゲン症:FIag欠如
- フィブリノゲン異常症:FIag 1.5-4mg/ml, FIc低下
- フィブリノゲン低下症:FIag < 1.5 g/L, FIc低下
当該事業における対象基準
疾患名に該当する場合
- 版
- :バージョン1.0
- 更新日
- :2014年10月6日
- 文責
- :日本小児血液・がん学会