診断方法
- 血小板数が45万/μl以上
- 大きく成熟した巨核芽球の増生がある一方、骨髄球系、赤芽球系の増生はほとんど認めない
- 除外基準
- 真性多血症の所見がない
循環赤血球量正常。あるいはHb<18.5g/dl(男性)、Hb<16.5g/dl(女性)。
骨髄鉄染色標本で鉄を認める。あるいは血清フェリチン正常またはMCV正常。 - 慢性骨髄性白血病の所見がない
フィラデルフィア染色体陰性。BCR-ABL融合遺伝子陰性。 - 骨髄線維症の所見がない 骨髄生検で骨髄線維化を認めない。
- 骨髄異形成症候群の所見がない 染色体異常を認めない(5q-、t(3;3)、inv(3))。
- JAK2V617Fか他のクローナル異常が示されているもしくは2次性血小板血症の根拠を認めない。
本態性血小板血症は血小板数が60万/μl以上になると病的であるとされるが、多くの症例で100万/μl以上となっている。二次性血小板増加症(運動、薬剤、摘脾後や無脾症、急性炎症や感染症、慢性リュウマチなどの慢性炎症、悪性腫瘍)の除外が必要である。
(ただし上記は成人の診断基準であるため、小児での基準は海外でも定まっていない)
当該事業における対象基準
血栓症の既往がある場合又は治療で抗凝固療法を行っている場合
- 版
- :バージョン1.0
- 更新日
- :2014年10月6日
- 文責
- :日本小児血液・がん学会