診断方法
診断に有用な臨床所見
- 貧血
- 黄疸、胆石(ビリルビンカルシウム石)
- 脾腫
- 遺伝性球状赤血球症の家族歴
診断に有用な検査所見
- 貧血(MCHC上昇、Hb値は輸血依存の重症例から異常のない無症候例までさまざま)
- 溶血所見(網状赤血球増加、間接型ビリルビン上昇、LDH上昇、ハプトグロビン低下)
- 直接グロブリン試験陰性
- 末梢血塗抹標本でのcentral pallorを失った小型球状赤血球の証明
- 赤血球膜脆弱性亢進(浸透圧脆弱性試験[グリセロール・食塩水]:37℃24時間孵置後)
- Eosin 5'-maleimide (EMA)結合能低下
- SDS-PAGEによる赤血球膜蛋白の検索
- 赤血球膜蛋白遺伝子変異の検出(Ankyrin、Band3,Protein4.2 など)
当該事業における対象基準
検査で血中ヘモグロビン値10.0g/dL以下又は赤血球数350万/μL以下が(断続的な場合も含めておおむね6か月以上)持続する場合
- 版
- :バージョン1.0
- 更新日
- :2014年10月6日
- 文責
- :日本小児血液・がん学会