診断方法
以下にて中條−西村症候群の診断を行う
- 臨床症状
- 常染色体劣性遺伝 (血族婚や家族内発症)
- 手足の凍瘡様紫紅色斑 (乳幼児期から冬季に出現)
- 繰り返す弛張熱 (周期熱)(必発ではない)
- 強い浸潤・硬結を伴う紅斑が出没(環状のこともある)
- 進行性の限局性脂肪筋肉萎縮・やせ(顔面・上肢に著明)
- 手足の長く節くれだった指、関節拘縮
- 肝脾腫
- 大脳基底核石灰化
- PSM88遺伝子解析
- プロテオソーム活性測定
- 1)
- 臨床症状の5項目以上を参考に、他の疾患を除外できる場合に、中條−西村症候群を疑い、PSM88遺伝子解析を行う
- 2)
- PSM88遺伝子の双遺伝子座に疾患関連変異がある場合、中條−西村症候群と確定診断する
- 3)
- PSM88遺伝子の一遺伝子座のみに疾患関連変異がある場合、あるいは変異が認められない場合にはプロテオソーム活性測定を行い、活性低下を認めれば、中條−西村症候群と診断する。
当該事業における対象基準
治療で非ステロイド系抗炎症薬、ステロイド薬、免疫調整薬、免疫抑制薬、抗凝固療法、γグロブリン製剤、強心利尿薬、理学作業療法、生物学的製剤又は血漿交換療法のうち一つ以上を用いている場合
- 版
- :バージョン1.0
- 更新日
- :2014年10月6日
- 文責
- :日本小児リウマチ学会