診断方法
顔面紅潮、下痢などの症状により疑われ、血中セロトニン、尿中5-HIAA測定により診断される。特に尿中5-HIAA (正常<10 mg/日)の測定が有用。食品、薬品による偽陽性を除外する必要がある。
参考
- セロトニンの代謝産物である尿中 5-HIAA(24 時間蓄尿)の測定が有用である。
- MEN1 の合併の有無を診断するために、補正血清カルシウム濃度測定とインタクト PTH 測定が有用である。
- 局在診断のため、US、CT、MRI、EUS 検査が有用である。
- 尿中 5-HIAA 測定の感度は 60-73%、特異度は 90-100%である。
- ある種の食品(アボガド、バナナ、チョコレートなど)の摂取や薬品(アセトアミノフェン、アセトアニリド、カフェインなど)の服用によって偽陽性になることがあるので注意が必要である。
- 血中クロモグラニン A 測定が有用であるが本邦では未承認である。
参考文献
- 膵・消化管神経内分泌腫瘍(NET) 診療ガイドライン 膵・消化管神経内分泌腫瘍(NET)診療ガイドライン作成委員会
- 平田結喜緒:カルチノイド腫瘍の診断と治療 日本臨床69, suppl 2, 648-651, 2011
当該事業における対象基準
治療で補充療法、機能抑制療法その他薬物療法のいずれか1つ以上を行っている場合
- 版
- :バージョン1.0
- 更新日
- :2014年10月6日
- 文責
- :日本小児内分泌学会