診断方法
臨床症状
- 塩喪失症状:発症時期は新生児期~乳児期が殆どである。 哺乳力低下、体重増加不良、嘔吐、脱水など。
- 全身の色素沈着がない。
検査所見
- 血清ナトリウムの低下、血清カリウムの高値
- 血漿アルドステロンの低値、血漿レニン活性または濃度の上昇
- 尿中アルドステロン低値
- 血中コルチゾール正常、血中副腎性アンドロゲン正常、血漿ACTH正常
- 尿中ステロイドプロフィルにおいて、アルドステロン代謝物の低下。(註1)
遺伝子診断
CYP11B2遺伝子の異常
除外項目
- 偽性低アルドステロン症
- 21-水酸化酵素欠損症
- 先天性リポイド過形成症
- 先天性副腎低形成症
(註1) 国内ではガスクロマトグラフ質量分析ー選択的イオンモニタリング法による尿ステロイドプロフィル(保険未収載)が可能であり、診断に有用である。
診断基準
- 確実例:Ⅰ、Ⅱ および Ⅲ を満たすもの
- ほぼ確実例:Ⅰ およびⅡ を満たすもの
当該事業における対象基準
治療で補充療法、機能抑制療法その他薬物療法のいずれか1つ以上を行っている場合
- 版
- :バージョン1.0
- 更新日
- :2014年10月6日
- 文責
- :日本小児内分泌学会