診断方法
主症候
- 慢性疲労
- ミネラルコルチコイド過剰による症状
- 高血圧
- しびれ、筋力低下、四肢麻痺、多飲・多尿などの低カリウム血症による症状
- 副腎アンドロゲン過剰による症状
- (小児期) 出生時の性別判定困難な外性器所見、男子の同性思春期早発症、女子の異性性思春期早発症
- (成人女性) ざ瘡、多毛、月経不順、不妊
- (成人男性) ざ瘡、多毛、乏精子症、不妊
- クッシング徴候がないこと。
検査所見
- 血漿ACTHは上昇または正常
- 血清コルチゾール上昇
- 24時間尿中コルチゾールの上昇
遺伝子診断
グルココルチコイド受容体遺伝子の異常
参考検査所見
- 血漿アルドステロン高値、血漿レニン活性または血漿レニン濃度の低下
- 低カリウム血症
- 血清DHEA高値
- 女性における血清テストステロン高値
除外項目
- 軽症クッシング症候群
- 偽性クッシング症候群
- 血清CBGの上昇する状態 (妊娠、エストロゲン投与)
- 高アルドステロン血症を示す他の疾患
診断基準
- 確実例:Ⅰ、Ⅱ、Ⅲを満たすもの
- ほぼ確実例:Ⅰ および Ⅱ およびⅣ を満たすもの
当該事業における対象基準
治療で補充療法、機能抑制療法その他薬物療法のいずれか1つ以上を行っている場合
- 版
- :バージョン1.0
- 更新日
- :2014年10月6日
- 文責
- :日本小児内分泌学会