診断方法
臨床症状
- 副腎不全症状:発症時期は新生児期から成人期までさまざまである 哺乳力低下、体重増加不良、嘔吐、脱水、意識障害、ショックなど。
- 全身の色素沈着
- トリプルA症候群の場合にはACTH不応に加え無涙症、アカラシア、精神運動発達の遅れを程度の差があるが伴う。
検査所見
- 全ての副腎皮質ホルモンの低下
- 血中コルチゾールの低値
- 血中副腎性アンドロゲンの低値
- 尿中17-OHCS/コルチゾール, 17-KSの低値
- ACTH負荷試験でコルチゾールの上昇なし
- 血中ACTHの高値
- 血漿アルドステロンは正常。血漿レニン活性または濃度正常
遺伝子診断
MC2R(ACTH受容体)遺伝子の異常、MRAP遺伝子の異常、トリプルA症候群はALADIN遺伝子異常
除外項目
- 副腎低形成症
- 21-水酸化酵素欠損症
- 先天性リポイド過形成症
診断基準
確実例:I, IIおよびIIIを満たすもの
ほぼ確実例:Iおよび IIを満たすもの
当該事業における対象基準
治療で補充療法、機能抑制療法その他薬物療法のいずれか1つ以上を行っている場合
- 版
- :バージョン1.0
- 更新日
- :2014年10月6日
- 文責
- :日本小児内分泌学会