診断方法
A. 臨床所見
- びまん性甲状腺腫
- 機能亢進症状:頻脈、注意欠陥障害、多動性・学習障害
- 機能低下症状:低身長、骨年齢遅延、聴力障害
B. 検査所見
- FT4(FT3)高値
- TSHは抑制されず、基準値内~時に高値
- 甲状腺ホルモン受容体β遺伝子変異
附記
- 不適切TSH分泌が疑わしい場合には、およそ1か月以降に再検する。
- 甲状腺ホルモン依存性マーカーであるコレステロールが低値を示すことがある。
- 家族に不適切TSH分泌を認める場合は、直ちに遺伝子解析の対象となる。
- 下垂体TSH産生腫瘍との鑑別には、TRH負荷試験および下垂体MRIをおこなう。
当該事業における対象基準
治療で補充療法、機能抑制療法その他薬物療法のいずれか1つ以上を行っている場合
- 版
- :バージョン1.0
- 更新日
- :2014年10月6日
- 文責
- :日本小児内分泌学会