診断の手引き

  1. 慢性心疾患
  2. 大分類: 動静脈瘻
84

82及び83に掲げるもののほか、動静脈瘻

そのた、どうじょうみゃくろう

Arteriovenous fistulae

告示

番号:71

疾病名:69及び70に掲げるもののほか、動静脈瘻

診断方法

[症状 ]
血管雑音bluitが聴取される。心不全を認めることがある。

【胸部X線所見】
心拡大を認め、。肺血管遠影は増強する。

[心電図 ]
右軸偏位、右室肥大を認める。

【血管エコー図】
動静脈瘻の部位で血管エコーを施行すると動静脈瘻を直接描出することができる。還流部位の静脈は拡張していることが多い。

【心臓カテーテル・造影所見】
頭蓋内、肝臓、四肢末梢など動脈造影で動静脈瘻を直接描出することができる。

[診断 ]
血管エコー、心臓カテーテル検査

当該事業における対象基準

治療中又は次の①から⑨のいずれかが認められる場合
①肺高血圧症(収縮期血圧40mmHg以上)
②肺動脈狭窄症(右室-肺動脈圧較差20mmHg以上)
③2度以上の房室弁逆流
④2度以上の半月弁逆流
⑤圧較差20mmHg以上の大動脈狭窄
⑥心室性期外収縮、上室性頻拍、心室性頻拍、心房粗細動又は高度房室ブロック
⑦左室駆出率あるいは体心室駆出率0.6以下
⑧心胸郭比 60%以上
⑨圧較差20mmHg以上の大動脈再狭窄

:バージョン1.0
更新日
:2014年10月6日
文責
:日本小児循環器学会