診断方法
腎機能低下などの臨床所見により疑い,画像検査にて診断する。
①腎の大きさ(長径)が超音波検査上一2SD以下,②核医学検査(DMSA)による腎瘢痕の除外,③片側性の場合は対側腎の代償性肥大がみられることが診断となる1,2
小児の腎機能評価はCKD診療ガイドライン2013の基準にしたがう2。
参考文献
- Sanna-Cherchi S, Caridi G, Weng PL, Scolari F, Perfumo F, Gharavi AG, Ghiggeri GM. Genetic approaches to human renal agenesis/hypoplasia and dysplasia.Pediatr Nephrol. 2007; 22:1675-84.
- 日本腎臓学会編.CKD診療ガイドライン2013. 東京医学社, 東京, 2013
当該事業における対象基準
腎機能の低下(おおむね3か月以上、血清Crが年齢性別ごとの中央値(別表参照)の1.5倍以上持続)がみられる場合又は腎移植を行った場合
表. 年齢・性別毎の血清クレアチニンの中央値および腎機能低下基準値



- ※
- 腎機能低下基準値は、中央値の1.5倍値。12歳以上は男女別となっている。
- ※
- 17歳以上も近年の標準測定法である"酵素法"での正常値(男:0.83、女性:0.63(Jaffe法だと1.03、0.83 相当))を用いて1.5倍として計算。
- 版
- :バージョン1.2
- 更新日
- :2016年4月28日
- 文責
- :日本小児腎臓病学会