診断の手引き

  1. 慢性腎疾患
  2. 大分類: 慢性腎不全
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慢性腎不全(急性尿細管壊死または腎虚血によるものに限る。)

まんせいじんふぜん (きゅうせいにょうさいかんえしまたはじんきょけつによるものにかぎる。)

Chronic renal failure due to acute tubular necrosis or renal ischemias

告示

番号:45

疾病名:慢性腎不全(急性尿細管壊死または腎虚血によるものに限る。)

診断方法

慢性腎不全の契機となった急性腎不全の原因診断が重要である1(表1、2)。 小児の腎機能評価はCKD診療ガイドラインによる準じ、血清Cr値、推算糸球体濾過量(estimated GFR: eGFR)により行う。血清Cr値が基準値(表3)を超える場合、eGFR <90ml/分/1.73m2またはCKDステージ2以上のものを腎機能低下と診断する2-4(表4)。


表1. 小児急性腎不全の原因(病因的分類)

表1. 小児急性腎不全の原因(病因的分類)

表2. 乳児期以降の小児急性腎不全の原因と頻度

表2. 乳児期以降の小児急性腎不全の原因と頻度

表3 日本小児の血清Cr基準値(酵素法)

表3 日本小児の血清Cr基準値(酵素法)

表4 小児CKDのステージ分類

表4 小児CKDのステージ分類

2歳未満については、血清Cr値に基づき、表3または表5により腎機能障害を判定する。


表5 日本人小児2歳未満の血清cr値(mg/dl)とCKDステージ

表5 日本人小児2歳未満の血清cr値(mg/dl)とCKDステージ

参考文献

  1. Flynn JT. Choice of dialysis modality for management of pediatric acute renal failure. Pediatr Nephrol. 2002;17: 61-9.
  2. Nagai T, Uemura O, Ishikura K, et al. Creatinine-based equations to estimate glomerular filtration rate in Japanese children aged between 2 and 11 years old with chronic kidney disease. Clin Exp Nephrol 17: 877-81, 2013.
  3. Uemura O, Nagai T, Ishikura K, et al. Creatinine-based equation to estimate the glomerular filtration rate in Japanese children and adolescents with chronic kidney disease. Clin Exp Nephrol. 2013 [Epub ahead of print]
  4. 日本腎臓学会 編.CKD診療ガイドライン2013. 東京医学社, 東京, 2013.

当該事業における対象基準

腎機能の低下(おおむね3か月以上、血清Crが年齢性別ごとの中央値(別表参照)の1.5倍以上持続)がみられる場合又は腎移植を行った場合

表. 年齢・性別毎の血清クレアチニンの中央値および腎機能低下基準値

表. 年齢・性別毎の血清クレアチニンの中央値および腎機能低下基準値

腎機能低下基準値は、中央値の1.5倍値。12歳以上は男女別となっている。
17歳以上も近年の標準測定法である"酵素法"での正常値(男:0.83、女性:0.63(Jaffe法だと1.03、0.83 相当))を用いて1.5倍として計算。
:バージョン1.1
更新日
:2015年5月23日
文責
:日本小児腎臓病学会

成長ホルモン療法の助成に関して

腎機能障害が進行し、身長が-2.5SD以下の場合でがつ成長ホルモン治療の対象基準を満たす場合は、小慢に よる成長ホルモン治療助成の対象となります。
成長ホルモン療法の助成に関しては下記を参照ください