診断方法
臨床所見,画像検査および腎生検により診断する。特に特発性TINの診断には腎生検が不可欠である。
腎生検所見
慢性の経過で腎臓間質にリンパ球を主体とする細胞浸潤や線維化がみられ、尿細管が萎縮、消失し、二次的に糸球体硬化が出現してくる。これらの病理学的変化は原因、罹患時期により質・量ともに大きく変化する。WHOの原因による尿細管間質血管病変分類を表1に示す。
表1. WHO尿細管間質血管病変分類改訂版

当該事業における対象基準
腎機能の低下(おおむね3か月以上、血清Crが年齢性別ごとの中央値(別表参照)の1.5倍以上持続)がみられる場合又は腎移植を行った場合
表. 年齢・性別毎の血清クレアチニンの中央値および腎機能低下基準値



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- 腎機能低下基準値は、中央値の1.5倍値。12歳以上は男女別となっている。
- ※
- 17歳以上も近年の標準測定法である"酵素法"での正常値(男:0.83、女性:0.63(Jaffe法だと1.03、0.83 相当))を用いて1.5倍として計算。
- 版
- :バージョン1.1
- 更新日
- :2015年5月23日
- 文責
- :日本小児腎臓病学会