診断の手引き

  1. 慢性腎疾患
  2. 大分類: 慢性糸球体腎炎
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ループス腎炎

るーぷすじんえん

Lupus Nephritis; LN

告示

番号:45

疾病名:ループス腎炎

診断方法

臨床的に全身性エリテマトーデス(SLE)の診断を行う(表1、膠原病:「細分類2:全身性エリテマトーデス」も参照)。腎生検にて組織学的重症度の判定を行う(表2)。腎生検の適応は大分類(慢性糸球体腎炎)に準ずる(表3)。
SLEでは、初発時には明らかな尿所見を認めず、腎生検によって所見を認める場合があることから(silent lupus nephritis)、尿所見の有無に関わらず腎生検の適応となることに留意する。


表1. SLEの診断基準(アメリカリウマチ協会)

表1. SLEの診断基準(アメリカリウマチ協会)

表2. ループス腎炎の組織分類

表2. ループス腎炎の組織分類

表3. 大分類2:慢性糸球体腎炎

表3. 大分類2:慢性糸球体腎炎

当該事業における対象基準

病理診断で診断が確定し、治療でステロイド薬、免疫抑制薬、生物学的製剤、抗凝固薬、抗血小板薬、アルブミン製剤、降圧薬のうち一つ以上を用いる場合

:バージョン1.1
更新日
:2015年5月23日
文責
:日本小児腎臓病学会

成長ホルモン療法の助成に関して

腎機能障害が進行し、身長が-2.5SD以下の場合でがつ成長ホルモン治療の対象基準を満たす場合は、小慢に よる成長ホルモン治療助成の対象となります。
成長ホルモン療法の助成に関しては下記を参照ください