診断の手引き

  1. 悪性新生物
  2. 大分類: 中枢神経系腫瘍
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脊索腫

せきさくしゅ

Chordoma

告示

番号:62

疾病名:脊索腫

診断方法

症状

頭蓋底の正中部、脊椎骨(特に仙椎)に発生し、周囲との境界が不明瞭でその周囲の神経組織の障害による神経症状をきたす。

検査

  1. 画像検査では、骨破壊性、石灰化の所見を認め、腫瘍のゼラチン様性状のためにMRIでは高信号を示すことが多い。
  2. 病理組織学的検査では、豊富な粘液の中で上皮性腫瘍細胞の策状・柱状配列を呈する。

診断

原則として、病理組織学的検査により診断する。生検が困難などの理由で行わない場合、症状と画像検査から診断する場合がある。

当該事業における対象基準

頭蓋内及び脊柱管内が原発であり、脳(脊髄)腫瘍であることを確認した場合。病理診断が困難である場合であっても対象とする。治療終了後から5年を経過した場合は対象としないが、再発等が認められた場合は、再度対象とする。

:バージョン1.0
更新日
:2014年10月6日
文責
:日本小児血液・がん学会、日本小児神経外科学会

成長ホルモン療法の助成に関して

低身長を認め成長ホルモン治療の対象基準を満たす場合は、小慢による成長ホルモン治療助成の対象となります。
成長ホルモン療法の助成に関しては下記を参照してください。