診断方法
症状
松果体部に発生し周囲の中脳を圧排し、眼球運動障害や合併する水頭症の症状を呈する。
検査
- 画像検査では松果体部に発生した腫瘍性病変で、他の松果体部に発生する腫瘍との鑑別は難しい。
- 病理組織学的検査では、松果体細胞に類似した形態を持つ腫瘍細胞であれば松果体細胞腫と診断する。未熟な腫瘍細胞の形態を持つ場合は松果体芽腫と診断し、両者の中間的な形態をもつ例もある。
- 腫瘍マーカー(絨毛性ゴナドトロピンhuman chorionic gonadotropin: HCG、αフェトプロテイン)は上昇しない。
診断
原則として、病理組織学的検査により診断する。生検が困難などの理由で行わない場合、症状と画像検査、腫瘍マーカーの上昇の有無から診断する場合がある。
当該事業における対象基準
頭蓋内及び脊柱管内が原発であり、脳(脊髄)腫瘍であることを確認した場合。病理診断が困難である場合であっても対象とする。治療終了後から5年を経過した場合は対象としないが、再発等が認められた場合は、再度対象とする。
- 版
- :バージョン1.0
- 更新日
- :2014年10月6日
- 文責
- :日本小児血液・がん学会、日本小児神経外科学会