診断方法
主要な症状
白血病においては特異的な症状はなく、不特定の症状が長引くことが疾患を疑う契機になる。比較的多い症状は発熱、疼痛(骨痛)、リンパ節腫大、易出血性、倦怠感、頭痛、精巣腫大、皮疹などである。
診断
- 骨髄検査で芽球が全有核細胞の25%以上を占める場合を白血病とする。
- 上記(1)によって白血病との診断はなされたが、表面抗原検査の結果で、白血病細分類1から15の診断基準による基準を複数の細分類にわたって満たす、もしくはいずれも満たさないもの。
骨髄穿刺で検体の採取が困難な場合
白血病の診断時には骨髄の著しい過形成または線維化、壊死を伴うことがあり、骨髄穿刺による検体の十分な採取が困難な場合がある。細分類のための診断は末梢血に芽球が存在する場合は末梢血での代用が可能であるが、白血病の診断は原則として骨髄検査によるため、反復して骨髄検査を行うか、骨髄生検によって診断を行う。
参考文献
日本小児血液学会疾患登録の手引き(2007年版)
当該事業における対象基準
組織と部位が明確に診断されている場合。治療終了後から5年を経過した場合は対象としないが、再発等が認められた場合は、再度対象とする。
- 版
- :バージョン1.0
- 更新日
- :2014年10月6日
- 文責
- :日本小児血液・がん学会