診断基準
原因遺伝子(AHDC1 遺伝子)に病的バリアントを認めればシア・ギブス症候群と診断が確定する。病的バリアントを認めない場合もあり、下記の症状の組み合わせがあれば臨床診断される。
A.症状
Ⅰ.主要臨床症状
- 特徴的顔貌
- 中等度から重度精神運動発達遅滞
- 筋緊張低下
- てんかん
- (睡眠時)呼吸障害
- 摂食障害
- 出生後の成長障害
- 骨格異常
主要臨床症状の1.~3. を必須とし、4項目以上を満たす場合にシア・ギブス症候群と臨床診断される。
参考文献
- Chander V, Wangler M, Gibbs R, Murdock D. Xia-Gibbs Syndrome. 2021 Dec 9. In: Adam MP, Mirzaa GM, Pagon RA, Wallace SE, Bean LJH, Gripp KW, Amemiya A, editors. GeneReviews®. Seattle (WA): University of Washington, Seattle.
当該事業における対象基準
基準(ア)、基準(イ)又は基準(ウ)を満たす場合
- 【基準(ア)】
- 症状として、けいれん発作、意識障害、体温調節異常、骨折又は脱臼のうち一つ以上続く場合であること。
- 【基準(イ)】
- 治療で強心薬、利尿薬、抗不整脈薬、抗血小板薬、抗凝固薬、末梢血管拡張薬又はβ遮断薬のうち一つ以上が投与されている場合であること。
- 【基準(ウ)】
- 治療で呼吸管理(人工呼吸器、気管切開術後、経鼻エアウェイ等の処置を必要とするものをいう。)、酸素療法又は胃管、胃瘻、中心静脈栄養等による栄養のうち一つ以上を行う場合であること。
- 版
- :第1版
- 更新日
- :2025年4月1日
- 文責
- :日本小児遺伝学会