定義
最近では神経節細胞腫と呼ばれている。よく成熟分化した大型の腫瘍性細胞からなり、徐々に発育する良性の腫瘍(WHOグレードI)である。
疫学
小児や若年者にみられる。
症状
大脳、とくに側頭葉に発生し、けいれんの原因となり、高次脳機能障害、情動障害をきたし、増大すれば頭蓋内圧亢進症状を来す。
診断
画像診断では境界明瞭な腫瘤を形成し、嚢胞や石灰化を伴うことが多い。摘出した標本の病理組織検査で確定する。組織学的には背景のグリアに異形性を認めない点が神経節膠腫との違いである。
治療、予後
神経節膠腫に準じる。
文献
1)日本脳外科学会・日本病理学会編:脳腫瘍取扱い規約 第3版、金原出版、東京、2010.
2)太田富雄 総編集、川原信隆、西川 亮、野崎和彦、吉峰俊樹 編集:脳神経外科学 改訂11版、金芳堂、京都、2012.
- 版
- :バージョン1.0
- 更新日
- :2014年10月1日
- 文責
- :日本小児血液・がん学会、日本小児神経外科学会