診断の手引き

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慢性心筋炎

まんせいしんきんえん

Chronic myocarditis

告示番 号91
疾病名慢性心筋炎
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診断方法

病因はウイルスが多いが、同定できないことも多い。

症 状

急性の心筋炎では炎症症状とともに心不全症状を認める。
慢性心筋炎では、遷延する易疲労、呼吸困難、体重増加不良など。

胸部X線

胸部X線で心拡大を認める。

心電図

非特異的なST変化を認める。

心臓超音波検査

左房、左室の拡大とびまん性収縮低下を認める。
心室壁の肥厚は認めない。
僧帽弁閉鎖不全を認めることがある。

MRI、CT、心筋シンチグラフィー

左房、左室の拡大と収縮低下を認める。
心室壁の肥厚は認めない。
心筋シンチグラフィーで心筋灌流低下を認めることがある。

心臓カテーテル、心筋生検

左室の拡大と収縮低下を認める。
心筋生検では、心筋細胞の変性、壊死、リンパ球の浸潤を認める。


確定診断

診断は、急性心筋炎に続く慢性の心不全症状。
心エコーで拡張型心筋症の病態。心筋生検や剖検で確定診断する。
心筋におけるウイルス遺伝子の検出は診断の助けになる。

当該事業における対象基準

治療で強心薬、利尿薬、抗不整脈薬、抗血小板薬、抗凝固薬、末梢血管拡張薬、β遮断薬又は肺血管拡張薬のいずれかが投与されている場合

:バージョン1.1
更新日
:2015年8月3日
文責
:日本小児循環器学会
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