診断の手引き

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洞不全症候群

どうふぜんしょうこうぐん

Sick sinus syndrome

告示番 号72
疾病名洞不全症候群
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診断方法

【臨床所見】
胎児水腫や、新生児、乳児期で徐脈が持続する場合には、心不全症状(哺乳不良、多呼吸、顔色不良、網状チアノーゼ、肝腫大など)がみられる。
幼児期以降では、めまい、失神、痙攣などの脳虚血症状を認める例が多い。
年長児では、運動対応能低下、失神などを契機に発見されることがある。また、突然死も起こりうるため、ペースメーカ治療を念頭においておく必要がある。
特に進行性心臓伝導障害ではペースメーカ植込みは必須である。

【心電図】
洞停止,洞房ブロック,持続性洞徐脈、徐脈頻脈症候群などの心電図を呈する。QRS波は通常幅が狭く、正常波形である。ホルター24時間心電図が診断に有用である。

Rubensteinの分類
I群:原因不明の洞性徐脈(<50/分)
II群:洞停止または洞房ブロック
III群:徐脈頻脈症候群

【電気生理学的検査】
カテーテルによる電気生理学的検査は、本症の診断に必須ではない。臨床症状が心電図検査では証明できない場合に、適応となることがある。

表. 洞不全症候群の電気生理学的検査による判定基準
小 児 成 人
修正洞結節回復時間 >275 msec >525 msec
総洞房伝導時間
 Strauss法
 Narula法

>200 msec
>200 msec

【診断】
心電図、ホルター心電図で診断する。

当該事業における対象基準

疾患名に該当する場合

:バージョン1.1
更新日
:2015年8月26日
文責
:日本小児循環器学会
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