診断の手引き

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先天性サイトメガロウイルス感染症

せんてんせいさいとめがろ ういるすかんせんしょう

Congenital cytomegalovirus infection

告示番 号42
疾病名先天性サイトメガロウイルス感染症
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診断基準

A.症状

  1. 低出生体重児
  2. 肝脾腫、肝機能異常
  3. 黄疸(直接型高ビリルビン血症)
  4. 出血傾向
  5. 呼吸障害(肺臓炎)
  6. 聴力低下
  7. 視力低下(網脈絡膜炎)
  8. 精神運動発達遅滞

B.検査所見

生後3週間までに採取された出生児の尿、臍帯血、もしくは出生時の血液や唾液からサイトメガロウイルスが検出(PCR法陽性)されることが前提

  1. 血液・生化学的検査所見
    血小板減少症(10万以下)
    直接型高ビリルビン値の上昇(2mg/dl以上)
  2. 画像検査所見
    頭部超音波検査、CTあるいはMRIにより脳室周囲石灰化
  3. 生理学的所見
    聴性脳幹反応の異常
    聴力低下
    視力低下

C.遺伝学的検査等

なし

D.鑑別診断

TORCH症候群(とくに梅毒、トキソプラズマ、風疹)

E-1.確実例

Aのうち1項目以上+Bのうち2項目以上を満たしDの鑑別すべき疾患を除外したもの

E-2.疑い例

Aのうち1項目以上+Bのうち1項目以上を満たしDの鑑別すべき疾患を除外したもの

当該事業における対象基準

状態の程度

運動障害、知的障害、意識障害、自閉傾向、行動障害(自傷行為又は多動)、 けいれん発作、皮膚所見(疾病に特徴的で、治療を要するものをいう。)、呼吸異常、体温調節異常、温痛覚低下、 骨折又は脱臼のうち一つ以上の症状が続く場合

:バージョン1.0
更新日
:2017年3月17日
文責
:日本新生児成育医学会
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