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オルニチントランスカルバミラーゼ欠損症

おるにちんとらんすかるばみらーぜけっそんしょう

Ornitine transcarbamylase deficiency

告示番 号4
疾病名オルニチントランスカルバミラーゼ欠損症
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概要・定義

尿素サイクルの二段階目の反応(カルバミルリン酸とオルニチンからシトルリンを合成)を司る酵素がオルニチントランスカルバミラーゼ(OTC)である。OTC欠損症は尿素サイクル異常症の中では最も頻度が高い。X連鎖性遺伝性疾患であるが、女性でもX染色体不活化の偏りの程度によって新生児期発症から無症状例まで様々な症候を呈する。

疫学

8万人に1人。

病因

X染色体にあるOTC遺伝子の機能喪失型変異に起因する。

症状

尿素サイクル異常症による高アンモニア血症は、異化の亢進(発熱、絶食など)、蛋白質の過剰摂取などによって生じる。臨床症状は非特異的な神経学的異常であることが多く、嘔吐、哺乳力低下、多呼吸、けいれん、意識障害、行動異常、発達障害などがみられる。男児では新生児発症が多い。女児では肝機能障害を契機に発見されることがある。

診断

治療

・低蛋白食事療法
・残余窒素排泄促進剤:フェニル酪酸ナトリウム(ブフェニールR)、安息香酸ナトリウム
・塩酸アルギニン(アルギUR)
・急性期には高濃度のブドウ糖(10%以上)、血液浄化療法[持続血液濾過透析(CHDF)など]
・新生児発症型や遅発例でも高アンモニア発作を繰り返すときには肝移植の適応である。

予後

高アンモニア血症が遷延した場合には中枢神経後遺症を残すが、近年予後は改善している。

成人期以降

成人期においても前述の治療の継続が必要である。女性成人例の妊娠・出産においては妊娠中あるいは分娩後の高アンモニア血症の管理や、胎児の罹患の可能性に関しての遺伝カウンセリングが必要になる。

参考文献

1) 中村公俊 先天代謝異常症の治療指針 尿素サイクル異常症 http://jsimd.net/gicg.html
2) Ah Mew N, et al. Gene Review: Urea Cycle Disorders Overview. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK1217/

:バージョン2.0
更新日
:2015年5月25日
文責
:日本先天代謝異常学会
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